本記事にはアフィリエイト広告(楽天トラベル・Yahoo!トラベル・じゃらん・一休・Amazon)を含みます。日程・点灯時間・交通規制・バスの運行は変更される場合があるため、必ず公式発表をご確認ください。
「横手のかまくらは2月15日と16日」。そう覚えている人は、その日程で予約すると、かまくらが終わった横手に着きます。
長いあいだ日付固定で行われてきたこの行事は、2026年から開催日が変わりました。それも、旧日程を載せたままのページがまだ数多く残っている状態での変更です。この記事で最初に伝えるべきことは、雪景色の美しさではなく、この一点です。
編集部が実際にやらかしたこと
「かまくらとぼんでん、どちらも見られる日程で行こう」と考えました。かまくらが2月15日と16日、ぼんでんが16日と17日。16日に泊まれば両方が重なる。そういう計算です。
これは以前なら正しい計算でした。いまは違います。かまくらは梵天行事の直前の金曜と土曜に移り、ぼんでんは神事なので2月16日・17日のまま動きません。あいだが数日空いてしまいました。
つまり、かつては1回の旅行で見られたものが、いまは2回に分かれています。古い日程のまま宿と交通を押さえると、どちらか片方しか見られないどころか、「何も行われていない横手」に着くことすらあり得ます。
この記事は、その前提から書いています。書いているのは、動線と数字を担当するワタルと、現場の体感と持ち物を担当するヨシノの2人です。
▶ 宿だけ先に確認したい人はこちら
横手は宿の数が限られており、雪まつりの期間は駅周辺から埋まります。会場は横手駅から歩ける範囲にあるので、駅前に泊まれるかどうかが当日の快適さを決めます。キャンセル条件を確認したうえで、先に空室だけ見ておいてください。
横手の雪まつりとは(2027年のかまくらは2月12日・13日)
秋田県横手市で行われる小正月行事です。「横手の雪まつり」は、水神様を祀るかまくら、旭岡山神社へ梵天を奉納するぼんでん、そして雪の芸術の3つで構成されます。かまくらは約450年の歴史があるとされ、みちのく五大雪まつりのひとつに数えられます。「静のかまくら、動のぼんでん」と対比されることの多い組み合わせです。
2月第2金曜日・土曜日。2027年は2月12日(金)・13日(土)
かまくらと同日程。2026年から一緒に移動しました
2月16日 梵天コンクール/2月17日 旭岡山神社梵天奉納祭。神事のため日付は固定のまま
2026年から2029年まで4年間の試験的な変更。2030年以降は実績を見て再検討
横手市役所本庁舎前・横手公園周辺など市内各所
夕方から夜にかけて。直近では18時から21時が目安とされました
雪室に水神様を祀り、子どもたちが「はいってたんせ」と声をかけて甘酒や焼いた餅をふるまう
JR横手駅(奥羽本線・北上線)。会場の中心部は駅から徒歩圏
点灯時間、かまくらの数、無料バスや撮影会の運行、会場ごとの内容と交通規制は年ごとに決まります。この記事の数値は直近開催の実績にもとづく目安です。出発前に必ず横手市および横手市観光協会の発表で最新情報を確認してください。
先に結論:古い日程で計画しない
この行事の最優先事項
「2月15日・16日」で計画しないこと。2027年のかまくらは2月12日(金)・13日(土)です。
理由は3つあります。(1) 2026年から2029年まで、かまくらは第2金曜・土曜に試験的に移された。(2) 一方、ぼんでんは神事なので2月16日・17日のまま動かず、両者は同じ旅行では見られなくなった。(3) 旧日程を掲載したままのページがまだ多く残っており、検索して最初に出てきた情報を信じると、日付を間違える。
この行事で最も起こりやすい失敗は、寒さでも混雑でもありません。日付です。
日付を押さえたら、次はこの3つを決めます。
かまくらを見るか、ぼんでんを見るか(両方は別の旅行になります)
2日間のうちどちらに行くか、または両日行くか
横手に泊まるか、隣町から通うか
何を見るかの3択
A案:かまくら(2027年2月12日・13日)★推奨
横手といえばこれ、という光景です。雪室の中に水神様が祀られ、子どもたちが甘酒や焼いた餅をふるまってくれます。夕方に灯りがともると、雪の街が一斉にやわらかい色に変わります。金曜と土曜なので、金曜に休みを取れば、2日間を無理なく使えます。初めてならこちらです。
向いている人:初めて/写真を撮りたい/子連れ/週末で動きたい人
B案:ぼんでん(2月16日・17日)
「動」と称されるほうの行事です。意匠を凝らした梵天の出来栄えを競う梵天コンクールが16日、旭岡山神社への奉納祭が17日。若衆が掛け声とともに押し合いながら進む姿は、かまくらとはまったく別の迫力があります。ただし2027年は火曜と水曜の平日です。
向いている人:勇壮な神事を見たい/平日に動ける人
C案:両方見る(別々に2回行く)
かまくらとぼんでんを両方見たい場合、2027年は同じ週に長期滞在するか、2回に分けて訪れるかのどちらかになります。同じ月に東北へ2度というのは現実的でない人が多いはずなので、まずはどちらか一方に絞るのが素直な判断です。
向いている人:長期休暇が取れる/東北在住・近郊の人
ワタルの動線ハック:雪国の夜に、どう動くか
もう一度確認します。2027年のかまくらは2月12日と13日。その前提で当日の動きを組み立てます。
行き|横手へのルートは2方向ある
東京方面から(東北新幹線+北上線)
東北新幹線で北上駅まで行き、北上線に乗り換えて横手駅へ。本数が多い路線ではないため、乗り継ぎ時間を先に調べておく必要があります。雪の影響で在来線が遅れることもあるので、当日の朝に東京を出るより、前日入りのほうが確実です。
秋田方面から(奥羽本線)
秋田駅から奥羽本線で南下します。秋田新幹線で秋田まで入り、在来線に乗り換える形です。大曲や湯沢とも同じ路線でつながっているため、横手が満室のときに近隣から通う選択肢も、この路線が支えます。
車で行く場合
秋田自動車道の横手インターがあります。ただし会場周辺は交通規制と臨時駐車場の運用が年ごとに変わり、積雪状況にも左右されます。雪道の運転に慣れていない場合、冬タイヤであっても市街地の圧雪路は想定以上に神経を使います。
現地|「点灯前」と「点灯後」で別の行事になる
どう回るかの2択
選択肢1:市街地の会場を歩いてまわる
横手市役所本庁舎前や横手公園周辺など、駅から歩ける範囲の会場をつないで見る方法です。移動に車を使わないので、規制や駐車場を気にせずに済みます。ただし雪道を歩き続けることになるため、足元の装備がそのまま行動範囲を決めます。
向いている人:駅前に泊まれた人/公共交通で来た人
選択肢2:会場を1か所に絞って腰を据える
複数の会場をまわらず、ひとつの会場でじっくり過ごす方法です。雪国の夜に長時間屋外を歩くのは想像以上に体力を使います。子連れや年配の家族と一緒なら、移動を減らして、かまくらの中に入る時間そのものを長く取るほうが満足度が上がります。
向いている人:子連れ/年配の家族と一緒/寒さに弱い人
ホテル問題:横手は宿が少ない。そして冬に集中する
横手は大きな観光都市ではありません。宿の総数が限られているところに、雪まつりの期間だけ全国から人が集まります。会場が駅から歩ける範囲にあるため、駅前の宿から順に消えていくのが例年の流れです。
横手駅前(駅前町):会場まで歩けて、夕方に一度戻れる。雪国の夜に「戻れる場所が近い」ことの価値は非常に大きい
平和町・安田ほか:駅前が埋まった場合の受け皿。徒歩の距離は伸びるが、市内にいられる
横手インター周辺:車で来る人の拠点。会場へは市街地へ入る形になる
湯沢(秋田県):奥羽本線で横手とつながる隣町。横手市内が全滅したときの現実的な選択肢
以下は動線と、雪国の夜に体を戻せるかという観点で並べています。設備面は確認できたもの以外を書いていません。
1位 横手温泉 ホテルプラザ迎賓 駅前で温泉。冷えた体をその日のうちに戻せる
このホテルのおすすめポイント
横手のかまくらは、夕方から夜にかけてが本番です。つまり一日でいちばん寒い時間帯に、屋外で過ごすことになります。この宿は駅前という会場に近い立地でありながら、温泉を備えています。冷えた体をその日のうちに戻せるかどうかは、二日間にわたって行事を楽しむなら決定的な差になります。夕方に一度戻って防寒を整え直し、点灯に合わせて出直すという動き方もできる位置です。横手は宿の総数が限られるため、日程が決まったら早めに確認してください。
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会場まで歩けて、帰ってきたら湯がある。
2位 横手プラザホテル 駅前。会場との往復がいちばん短い
このホテルのおすすめポイント
横手のかまくらの会場は、駅から歩ける範囲に広がっています。だからこそ駅前に泊まれるかどうかが、当日の快適さを大きく左右します。この宿は駅の正面にあたる位置にあり、到着直後の荷物移動も、夜の帰り道も最短で済みます。雪道は舗装路と違い、同じ距離でも体力の消耗がまったく違います。その距離を短くできることが、この立地の本質的な価値です。
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降りてすぐ荷物を置いて、身軽に雪の街へ。
3位 ホテルプラザアネックス横手 駅前エリアのもう一枚。同じ条件で候補を増やす
このホテルのおすすめポイント
横手の宿泊事情の弱点は、選択肢そのものが多くないことです。一軒だけを候補にしていると、満室だった時点で拠点を市外へ移すことになります。この宿は駅前という条件を満たしたうえで、予約を成立させられる可能性を増やしてくれる存在です。会場まで歩ける位置を確保したまま部屋を押さえたいなら、近隣の候補と併せて必ず確認しておきたい一軒です。
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駅前という条件を、諦めないための一軒。
4位 横手セントラルホテル 市街地側。駅前が埋まったときの受け皿
このホテルのおすすめポイント
駅前の宿は雪まつりの期間、真っ先に埋まります。そこで市外へ出るか、市街地に留まるかで当日の自由度が変わります。この宿は横手の市街地にあり、会場まで歩いて向かえる範囲を保てる位置づけです。夕方に一度戻って防寒を整え直す、という動き方も維持できます。駅前が取れなかった段階で、最初に確認したい選択肢です。
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駅前でなくても、街の中にいるという価値。
5位 クォードイン yokote 市内。宿泊費を抑えて装備に回す
このホテルのおすすめポイント
かまくらは屋外で過ごす行事です。宿で過ごす時間が短いなら、そこにかける費用を抑えて防寒装備に回すという判断は理にかなっています。この宿は横手市内にあり、市内に拠点を置くという条件を満たしています。駅前の宿が埋まったあとの受け皿としても、予算を配分し直したい場合の選択肢としても機能する一軒です。
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宿は抑えて、暖かさに回すという選び方。
6位 ホテルルートイン横手インター 横手インター周辺。車で来る人の拠点
このホテルのおすすめポイント
雪まつりの期間、会場周辺は交通規制の対象になり、臨時駐車場の運用も年ごとに変わります。車で会場まで乗り入れる前提の計画は避けたほうが安全です。この宿は高速道路のインター付近にあり、遠方から車で入る人が拠点として使いやすい位置にあります。宿に車を置いて、そこから市街地の会場へ向かう。雪道の夜間運転を避けたい人にとって、現実的な選択肢になります。
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車は宿まで。雪の夜道は運転しない。
7位 湯沢グランドホテル 隣町の湯沢。横手が全滅したときの現実解
このホテルのおすすめポイント
横手は宿の絶対数が限られており、雪まつりの期間に市内で部屋が取れないことは十分に起こり得ます。この宿は奥羽本線でつながる隣町の市街地にあり、横手が全滅した場合の受け皿として機能します。鉄道で往復する前提になるため、帰りの時刻を先に確認したうえで予約してください。冬の東北では、列車の遅れも計算に入れておく必要があります。
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横手に泊まれなくても、行くこと自体は諦めない。
それでも取れない場合
横手市内も湯沢も埋まっていた場合は、奥羽本線でつながる大曲方面や、北上線でつながる北上方面まで範囲を広げることになります。ただし冬季は列車の遅れが起こり得ます。離れた町から通う場合は、点灯時間に対して十分に余裕のある時刻の列車を選んでください。帰りの最終時刻も、予約前に確認しておくことをおすすめします。
宿の設備(大浴場・食事・駐車場の有無など)は、確認できたもの以外を本記事では記載していません。また、宿から各会場までの所要時間は、積雪状況と当日の交通規制によって大きく変わります。雪道は同じ距離でも通常より時間がかかることを前提に計画してください。
ヨシノの現場レポ:豪雪地帯の夜を、なめてはいけない
最優先は足元。雪の上を歩き続ける
雪道では歩幅を小さくして、足の裏全体を路面につけて歩くのが基本です。急いで大股で歩くのが最も危険です。また、日中に解けた雪が夜に凍結するため、点灯時間帯はその日のうちで最も滑りやすい状態になっています。
防寒は「都会の冬」の一段も二段も上で
首・手・耳、そして足先
カイロは多めに
座るなら、必ず何かを敷く
寒さでスマホの電池は一気に減る
ヨシノ推奨の服装(2月・横手の夜)
防水で滑り止めのきいたスノーブーツ。厚手の靴下も。ここが最優先です。
厚手のダウンやベンチコート級。雪がつくので防水性があると安心。
ネックウォーマー、手袋、耳まで隠れる帽子。手袋は濡れる前提で替えがあると心強い。
屋内やかまくらの中で脱げるよう、重ね着で。汗をかいたまま外に出るのが最も冷えます。
持ち物チェック
- 防水・滑り止めのきいたスノーブーツ(最重要)
- 厚手の防寒アウター・ダウン
- ネックウォーマー・手袋・耳まで隠れる帽子
- 替えの手袋(雪で濡れます)
- 使い捨てカイロ(貼るタイプと貼らないタイプ、足用も)
- 断熱シート・折りたたみ座布団(かまくらの中で座るとき)
- 厚手の靴下
- モバイルバッテリー(寒さで電池が激減します)
- 脱ぎ着しやすい重ね着(屋内は暖房が強い)
- 現金(屋台や売店で必要な場合があります)
当日タイムライン(かまくらを見る場合)
時刻は直近開催の実績にもとづく目安です。年により変わるため、確定した情報が出たら差し替えて使ってください。
前日〜当日の日中
前日 横手入り
冬季は列車の遅れが起こり得ます。当日の移動に賭けず、前日に入っておくのが最も確実です。
午前 会場の位置を把握する
明るいうちに歩いて、どこに何があるかを確認しておきます。夜は雪明かりだけの区間もあり、地図が読みにくくなります。
日中 雪の芸術などを見る
かまくらと同日程で行われます。日中のうちに屋内の施設を挟んで、体を温めておきます。
夕方 いったん宿へ戻る
防寒を整え直し、カイロを入れ替えます。ここが一日で最も重要な分岐点です。
点灯〜帰路
17時台 会場へ
空がまだ青いうちに灯りがともる時間帯があります。この短い時間がいちばん美しく見えます。
18時 点灯
直近では18時から21時が目安とされました。街の各所が一斉にやわらかい色に変わります。
夜 かまくらの中へ
子どもたちに声をかけてもらったら、遠慮せず入ります。中は思ったより暖かく、外との差に驚くはずです。
体が冷えたら
無理をせず、屋内や宿へ戻ります。雪国の寒さは我慢で乗り切るものではありません。
21時 点灯終了
温泉や大浴場のある宿なら、その日のうちに体を戻せます。翌日の行動量が変わります。
最終チェックリスト
出発前に、この順で確認する
- 「2月15日・16日」で計画していないか。2027年のかまくらは2月12日(金)・13日(土)。旧日程を載せたページがまだ多く残っている
- かまくらとぼんでんは別の日程であることを理解しているか
- 横手市・横手市観光協会の発表で当年の日程を確認したか
- 点灯時間を確認し、その時間に会場にいられる行程になっているか
- 宿を押さえたか(駅前、市街地、湯沢の順に)
- 冬季の列車の遅れを見込んで、前日入りを検討したか
- 防水で滑り止めのきいた靴を用意したか
- カイロを多めに、足用も含めて用意したか
- 替えの手袋を持ったか
- モバイルバッテリーを充電したか
- 車で行く場合、当年の交通規制と臨時駐車場を確認したか
横手のかまくらは、雪を敵ではなく灯りに変えてしまう行事です。約450年のあいだ、この土地の人たちが冬をそうやって過ごしてきました。だからこそ、行く側が間違えてはいけないのは日付です。正しい日に立てば、あとは雪明かりが全部やってくれます。
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