中国・四国 祭り・イベント

瀬戸内国際芸術祭の回り方|次回は二〇二八年・泊まる港で行ける島が決まる


本記事にはアフィリエイト広告(楽天トラベル・Yahoo!トラベル・じゃらん・一休・Amazon)を含みます。会期・航路・作品の公開期間・料金は変更される場合があるため、必ず公式発表をご確認ください。

「直島と豊島と犬島を見て、余裕があれば男木島も」。瀬戸内国際芸術祭の計画は、たいていこの形から始まります。そして、その順番で考えた時点で、すでに崩れています。

この芸術祭の会場は、瀬戸内海に浮かぶ島々です。島と島のあいだにあるのは道路ではなく航路で、航路は行きたい場所を結んでくれるとは限りません。見たい島を並べてから船を調べるのは、順序が逆です。

編集部が実際にやらかしたこと

行きたい島を3つ決めて、宿は「安かったから」という理由だけで選びました。当日、地図の上では近いはずの島へ渡る便が、泊まった港からは出ていない。いったん別の港へ戻ってから乗り換える必要があり、それだけで午前が消えました。

さらに帰り。夕方の便に乗ろうとしたら、乗り場にはすでに長い列ができていました。船には定員があります。列に並んだからといって、その便に乗れるとは限りません。

実際、直近の開催では高松港と男木島・女木島を結ぶ航路で、満員のため乗船できない人が百人以上発生した事例が複数あったと高松市が公表しています。いずれも臨時便が出て島に取り残される事態にはなりませんでしたが、「並べば乗れる」という前提は成立しないと考えた方が安全です。

この記事は、その前提で組み立てています。書いているのは、動線と数字を担当するワタルと、現場の体感と持ち物を担当するヨシノの2人です。

▶ 宿だけ先に確認したい人はこちら

この芸術祭は、宿の場所がそのまま旅程の制約になります。会期中は高松港・宇野港周辺の宿から埋まっていくため、行き先を細かく決める前に、まず拠点になる港側の空室を押さえるのが安全です。キャンセル条件を確認したうえで、先に見ておいてください。

▶ 楽天トラベルでJRホテルクレメント高松を確認する

▶ 楽天トラベルでJRクレメントイン高松を確認する

▶ 楽天トラベルでUNO HOTELを確認する

瀬戸内国際芸術祭とは(次回は2028年)

まず、この芸術祭には開催されない年があることを押さえてください。3年に1度のトリエンナーレで、2010年に始まり、直近の第6回が2025年でした。次回は2028年です。間の年に訪れても芸術祭そのものは開かれていません(島の常設作品や美術館は通常どおり公開されています)。

2028年の会期は、すでに公式に発表されています。

春会期2028年4月14日(金)〜5月28日(日) 45日間
夏会期2028年7月25日(火)〜8月20日(日) 27日間
秋会期2028年9月29日(金)〜11月12日(日) 45日間
合計日数117日(各会期に週1日の休みが設けられます)
会場直島・豊島・女木島・男木島・小豆島・大島・犬島の7島+高松港・宇野港・瀬戸大橋・志度津田・引田・宇多津の各エリア+本島・高見島・粟島・伊吹島
拠点となる港高松港(公式にマザーポートと位置づけ)/宇野港
移動手段フェリー・高速船。多くの旅客航路は事前予約ができません
鑑賞方法作品鑑賞パスポート(会期ごと/全会期の2種類)。一部の美術館・作品は別途料金
注意作品の公開期間は会期ごとに異なります

会場は17のエリアに分かれています。地図で見ると瀬戸内海の一角にまとまって見えますが、東の引田から西の伊吹島までは、香川県をほぼ横断する距離があります。「全部回る」という発想は、117日間まるごと使えるのでもない限り成立しません。

航
航
構造を整理します。会期は3つに分かれ、それぞれ独立した期間です。重要なのは、作品の公開期間が会期ごとに異なる点です。公式も作品ガイドに記載された期間を確認するよう案内しています。春に公開されていた作品が秋にも見られるとは限らない。目当ての作品がある場合、行く会期はその作品が決めることになります。
わたしが最初に行った時は、そこを知らずに「有名なあの作品を見に行こう」と思って現地に着いて、島に渡ってから「今の時期は公開していません」と知りました。船に乗ってから引き返すのは、陸の移動とはわけが違います。調べていれば防げたことなので、余計にこたえました。
佳乃
佳乃

パスポートの料金と種類、各作品の公開期間、島ごとの休みの曜日は、開催回ごとに設定されます。直近開催の実績をそのまま2028年に当てはめないでください。公式サイトの作品公開スケジュールが公開されたら、必ずそちらで確認してください。

先に結論:泊まった港が、その日に行ける島を決める

この芸術祭の最優先事項

行きたい島より先に、泊まる港と「帰りの一本前の便」を決めること。これが瀬戸内で最初にやるべきことです。

理由は3つあります。(1) 高松港と宇野港はそれぞれ別の航路網を持っていて、泊まった港がその日に渡れる島を決めてしまう。(2) 会期中は満員で乗船できない事例が実際に起きており、特に島から港へ戻る最終便に集中している。(3) 多くの旅客航路は事前予約ができないため、「席を確保しておく」という対処ができない。

つまり計画の起点は、見たい作品でも、泊まりたい宿でもありません。時刻表です。

この記事では、次の3つを順番に決めます。

① どの会期に行くか(見たい作品の公開期間から逆算する)
② どの港を拠点にするか(拠点で行ける島が決まる)
③ 1日に何島まわるか(1島か、2島か)

拠点の3択

A案:高松港を拠点にする

公式にマザーポートと位置づけられている港で、複数の運航会社の航路が集まります。直島・豊島・女木島・男木島・小豆島へ渡れるほか、大島へは高松港からの定期船のみという航路もあります。選べる島の数が最も多く、初めてなら基本的にこの案が軸になります。一方で、混雑も最も集中する港です。

向いている人:初めて/複数の島を見たい/連泊して通う人

B案:宇野港を拠点にする

本州側の玄関口で、宇野港エリア自体も作品の展示会場になっています。直島へは複数の港(宮浦・本村・風戸)に渡る便があり、直島から豊島・犬島へ渡る高速船に接続できます。高松港ほど選択肢は広くありませんが、直島・豊島を軸に据えるなら合理的な拠点です。宿の数が限られる点には注意が必要です。

向いている人:直島中心/本州側から入る/混雑を少し避けたい人

C案:岡山市内を拠点にする

港ではなく、新幹線が停まる都市を拠点にする案です。港までは電車移動が加わるため、朝の出発は早くなります。そのぶん宿の選択肢が桁違いに多く、直前でも部屋が見つかる可能性が高い。「宿が取れなかったから諦める」という事態を避けるための現実的な逃げ道です。

向いている人:予約が出遅れた/新幹線で入る/広域を移動する人

航
航
補足します。西側の本島・高見島・粟島・伊吹島は、高松港でも宇野港でもなく、丸亀・多度津・須田・観音寺といった別の港から渡ります。東側の島々とは航路網が完全に分かれている。「ついでに寄る」という組み方は成立しません。この4島を目的にするなら、拠点そのものを西側に移す必要があります。

ワタルの動線ハック:時刻表から旅程を組む

もう一度確認します。行きたい島より先に、泊まる港と帰りの一本前の便を決める。以下はその具体的な手順です。

航
航
手順は4段階です。第1に、見たい作品の公開会期を確認する。第2に、その会期にその島へ渡る航路と便数を調べる。第3に、島から拠点へ戻る最終便の一本前を、その日の行動終了時刻として設定する。第4に、その拠点の港側で宿を取る。この順番を入れ替えると、どこかで必ず破綻します。

なぜ「最終便」ではなく「一本前」なのか

船には定員があります。直近の開催では、島から港へ戻る最終便で乗りきれない人が百人以上出た事例が複数報告されました。臨時便で対応されたものの、最終便を前提に組んだ旅程は、その時点で宿や帰りの列車に遅れが波及します。一本前を目標にしておけば、乗れなかった場合の受け皿として最終便が残ります。

混雑情報は公式が出している

実行委員会は会期中、公式サイトと公式アプリで朝夕の混雑状況や混雑予想を発信しています。来場前・出発前に確認することが公式に呼びかけられており、混んでいる時は行き先を別の島に切り替える判断も推奨されています。当日の朝、この確認を旅程に組み込んでおいてください。

島内の移動も計算に入れる

港に着いてから作品にたどり着くまでの時間があります。男木島は坂が多く、自転車や車の乗り入れができません。小豆島は面積が大きく、レンタカーや自家用車の乗り入れが可能な島です。同じ「1島」でも、必要な時間はまったく違います。

1日に何島まわるか(2択)

選択肢1:1日1島に絞る

朝に渡り、夕方に戻る。船に乗るのは往復の2回だけです。乗り継ぎがないぶん、1便逃しても旅程全体は壊れません。島の中を歩く時間に余裕ができるので、作品だけでなく集落や風景を見る時間も残ります。初めての人にはこちらを勧めます。

向いている人:初めて/子ども連れ/体力に不安がある人

選択肢2:航路で繋がった2島を回る

島と島を直接結ぶ便がある組み合わせに限って成立します。拠点に戻らずに横移動できるため効率は上がりますが、接続便を1本逃した時点で後半が消えます。そして代替便が当日中にあるとは限りません。この案を取るなら、逃した場合にどうするかを先に決めておく必要があります。

向いている人:2回目以降/滞在日数が限られている人

効率を上げようとして詰め込むと、結局どの島でも「次の船まであとどれくらいか」を気にしながら歩くことになります。それだと作品の前に立っていても、頭の中は時計のことばかり。何のために海を渡ったのか分からなくなるので、初めてなら絞る方をおすすめしたいです。
佳乃
佳乃
航
航
拠点の選択は、ここまでの判断すべてに影響します。高松港を選ぶか、宇野港を選ぶか、岡山市内から通うか。次のセクションはその3パターンで並べます。

ホテル問題:港側に泊まるか、都市側に泊まるか

会期中、拠点となる港の周辺は宿が取りづらくなります。とくに宇野港のある玉野市は宿の総数が多くないため、「宇野港を拠点にすると決めたのに泊まれない」という事態が起こり得ます。拠点を決めたら、宿はできるだけ早く押さえてください。

高松港側(高松市・浜ノ町ほか)
最も多くの航路が集まる拠点。朝いちばんの便に乗るための起点として最短。島の選択肢が広く、飲食店も多い。そのぶん最も早く埋まる。
宇野港側(玉野市・築港)
本州側の玄関口で、港エリア自体が作品会場。直島を軸に据えるなら合理的。宿の総数が限られるため、早期の確保が前提になる。
岡山市内(岡山駅周辺)
新幹線が停まる都市。港までは電車移動が加わるが、宿の選択肢が桁違いに多い。予約が出遅れた場合や、広域を移動する場合の拠点。

以下は動線の観点だけで並べています。大浴場や朝食といった設備面は、確認できていないものは書いていません。住所から読み取れる立地と、船に乗るまでの動きやすさで順位をつけました。

1位 JRホテルクレメント高松 高松港側。マザーポートに最も近い拠点

画像出典:じゃらん

航
航
住所の浜ノ町は、高松駅と高松港がある一帯です。高松港は複数の運航会社の航路が集まる拠点で、直島・豊島・女木島・男木島・小豆島へ渡れ、大島への定期船もここから出ています。朝いちばんの便を狙う場合、宿から乗り場までの距離が短いほど確実性が上がります。その条件を最も高い水準で満たす位置です。
船に乗る旅って、朝がすべてなんです。起きて、荷物をまとめて、乗り場まで歩く。この最初の工程が短いだけで、その日いちにちの余裕がまるで違ってきます。遠い宿から重い荷物で港へ向かう朝を一度でも経験すると、ここの価値が分かります。
佳乃
佳乃

>> 他の写真やホテルの雰囲気を見てみる(楽天トラベル)

このホテルのおすすめポイント

瀬戸内国際芸術祭でいちばん怖いのは、船に乗り遅れることです。陸の移動と違って、次の便が1時間後、場合によってはもっと先にしかありません。この宿は、最も多くの航路が集まる港と同じ一帯にあります。朝の出発が最短になり、島から戻ったあとも歩いてすぐ部屋に帰れる。会期中に何日か通うつもりなら、その積み重ねが効いてきます。初めて瀬戸内を訪れる人が、最初に検討すべき一軒です。

>> 楽天トラベルでJRホテルクレメント高松の空室を見る

港と同じ場所で寝る。それが船旅の最大の保険。

▶ 楽天トラベルでJRホテルクレメント高松の空室を見る

2位 JRクレメントイン高松 高松港側。同じ立地条件を抑えた価格で

画像出典:じゃらん

航
航
浜ノ町1-3という住所は、1位のクレメント高松とほぼ同じ一帯です。港までの距離という最重要条件は同じ水準で満たしています。拠点の条件を落とさずに宿泊費を抑えられるため、連泊して複数の島に通う計画では、総額の差が大きくなります。
何日か通うつもりなら、一泊あたりの差が積み上がります。浮いたぶんは島で使えばいい。船の中で飲むものを買ったり、島の食堂に入ったり。そっちにお金を回した方が、たぶん記憶に残ります。
佳乃
佳乃

>> 他の写真やホテルの雰囲気を見てみる(楽天トラベル)

このホテルのおすすめポイント

会期中に複数の島を回るなら、拠点に連泊するのが最も効率的です。そして連泊するほど、一泊あたりの価格差は総額に効いてきます。この宿は港と同じ一帯にありながら、宿泊費を抑えられる位置づけです。「拠点の条件は譲れないが、予算は島で使いたい」という組み方に向いています。

>> 楽天トラベルでJRクレメントイン高松の空室を見る

港までの距離は変えずに、予算だけ軽くする。

▶ 楽天トラベルでJRクレメントイン高松の空室を見る

3位 UNO HOTEL 宇野港側。港エリアそのものが会場

画像出典:じゃらん

航
航
玉野市築港1-1-12は宇野港のある一帯です。宇野港からは直島の複数の港へ渡る便があり、直島から豊島・犬島へ抜ける高速船に接続できます。さらに宇野港エリア自体が作品の展示会場になっているため、船を待つ時間や到着後の時間を、そのまま鑑賞に使えます。
港のそばに泊まる良さは、待ち時間が待ち時間でなくなることです。船が来るまで散歩して、作品を見て、戻ってくる。宿が遠いとその時間はただの手持ち無沙汰になってしまう。港そのものが見どころになっている場所では、この差が大きいです。
佳乃
佳乃

>> 他の写真やホテルの雰囲気を見てみる(楽天トラベル)

このホテルのおすすめポイント

宇野港は本州側の玄関口であると同時に、作品の展示エリアでもあります。つまりこの港に泊まるということは、会場のひとつに泊まるということです。直島を軸に据える計画では、拠点としての合理性も高い。ただし玉野市は宿の総数が限られており、会期中は早い段階で埋まります。宇野港側で行くと決めたなら、真っ先に確保しておきたい一軒です。

>> 楽天トラベルでUNO HOTELの空室を見る

会場に泊まる。待ち時間まで鑑賞に変わる。

▶ 楽天トラベルでUNO HOTELの空室を見る

4位 KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新 宇野港側。もう一つの選択肢として

画像出典:じゃらん

航
航
同じ玉野市築港のエリアにあります。宇野港側を拠点にすると決めた場合、この地域は宿の総数が限られるため、選択肢を複数持っておくことに意味があります。港エリアの中で位置が少し異なるため、空室状況によってはこちらが取れる場合があります。
行きたい場所が決まっているのに宿がなくて諦める、というのがいちばんもったいない。同じ側にもう一つ候補を持っておくだけで、計画が崩れる確率はぐっと下がります。港側で探すなら、両方見比べてから決めてください。
佳乃
佳乃

>> 他の写真やホテルの雰囲気を見てみる(楽天トラベル)

このホテルのおすすめポイント

宇野港を拠点にする計画の弱点は、宿の総数が限られていることです。一軒だけを候補にしていると、満室だった時点で拠点そのものを変更することになります。この宿は同じ港エリアにあり、空室状況によっては拠点を守ったまま予約を成立させられる選択肢になります。宇野港側で組むなら、必ず併せて確認しておいてください。

>> 楽天トラベルでKEIRIN HOTEL 10の空室を見る

拠点を諦めないための、もう一枚のカード。

▶ 楽天トラベルでKEIRIN HOTEL 10の空室を見る

5位 JRクレメントイン高松兵庫町 高松の商店街側。夜の食事に強い

画像出典:じゃらん

航
航
兵庫町は高松の中心商店街の一角です。港からは少し内陸に入りますが、市街地の中にあるため、島から戻ったあとの食事の選択肢が広くなります。島では飲食店の営業時間が限られることが多く、夕食を市街地で取る前提を置くなら、この立地には意味があります。
島から帰ってきた日の夜って、想像以上にお腹が空いています。一日じゅう歩いて、船に揺られて、日を浴びて。そこで食べたいものが食べられるかどうかは、旅の満足度をけっこう左右します。商店街の中に泊まるのは、そのための選択です。
佳乃
佳乃

>> 他の写真やホテルの雰囲気を見てみる(楽天トラベル)

このホテルのおすすめポイント

島の中では、食事のできる場所も時間も限られます。そのため島旅では、夕食を拠点側で取る前提を置くのが現実的です。この宿は高松の中心商店街の一角にあり、島から戻ったあとに歩いて食事に出られる位置にあります。港からはやや内陸に入るため朝の出発には一手間かかりますが、「夜の時間も旅の一部にしたい」という人には合理的な選択です。

>> 楽天トラベルでJRクレメントイン高松兵庫町の空室を見る

島で歩いた一日を、商店街の夜が回収する。

▶ 楽天トラベルでJRクレメントイン高松兵庫町の空室を見る

6位 ダイワロイネットホテル高松 高松の中心街。滞在型で使う拠点

画像出典:じゃらん

航
航
丸亀町は高松の中心商店街のエリアです。港へは市街地を抜けて向かうことになりますが、高松は複数の島への航路が集まる拠点であるため、連泊して日替わりで島に通う使い方に適しています。毎日の出発時刻に少し余裕を持たせる設計にしておけば、この立地は不利になりません。
何日か滞在するなら、宿は寝るだけの場所ではなくなります。買い物ができて、食べる場所があって、疲れた日は早めに帰れる。そういう場所を拠点にすると、滞在そのものが楽になります。
佳乃
佳乃

>> 他の写真やホテルの雰囲気を見てみる(楽天トラベル)

このホテルのおすすめポイント

高松を拠点に何日か通う計画なら、宿は生活の場になります。この宿は高松の中心商店街にあり、食事や買い物を含めた滞在のしやすさが強みです。港へは市街地を抜ける必要があるため、朝の出発時刻には余裕を見ておく設計が前提になります。その一手間を許容できるなら、連泊での使い勝手は高い一軒です。

>> 楽天トラベルでダイワロイネットホテル高松の空室を見る

通う拠点としての、住み心地を選ぶ。

▶ 楽天トラベルでダイワロイネットホテル高松の空室を見る

7位 ホテルグランヴィア岡山 岡山駅側。予約が出遅れた時の受け皿

画像出典:じゃらん

航
航
駅元町1-5は岡山駅の一帯です。新幹線が停まる駅であり、港へは電車での移動が加わります。そのぶん朝の出発は早くなりますが、岡山市内は宿の総数が多く、港側が満室になったあとでも部屋が見つかる可能性が高い。拠点としての効率は落ちますが、計画を成立させるための選択肢として機能します。
港のそばが取れなかった時に、行くこと自体を諦めてしまう人は多いと思います。でも少し離れた大きな街から通うという手があります。朝が早くなるのは事実だけど、行けないよりはずっといい。そういう割り切り方です。
佳乃
佳乃

>> 他の写真やホテルの雰囲気を見てみる(楽天トラベル)

このホテルのおすすめポイント

会期中は港側の宿から先に埋まります。そこで諦めるか、拠点を一段外側に置くかで結果が変わります。この宿は新幹線の停まる駅の一帯にあり、港側が満室になったあとでも選択肢として残りやすい位置づけです。港までの移動が加わるぶん朝は早くなりますが、遠方から入る人にとっては到着日の負担が小さいという利点もあります。

>> 楽天トラベルでホテルグランヴィア岡山の空室を見る

港が取れなくても、旅そのものは諦めない。

▶ 楽天トラベルでホテルグランヴィア岡山の空室を見る

それでも取れない場合

会期中は、高松港側・宇野港側ともに宿が不足します。取れなかった場合の考え方は2つです。1つは、拠点を高松市内の内陸側や岡山市内へ広げること。もう1つは、会期をずらすことです。春・夏・秋の3会期があり、混雑の度合いは会期と曜日によって差があります。週末に行けないなら平日、秋が取れないなら春、という組み替えができるのがこの芸術祭の利点です。

▶ じゃらんで高松・屋島エリアのホテルを探す

宿の設備(大浴場・朝食・駐車場の有無など)は、確認できたもの以外を本記事では記載していません。また、港までの正確な所要時間は宿の入口の位置や乗り場によって変わるため、本記事では断定していません。朝いちばんの便を狙う場合は、宿と乗り場の位置関係を予約前に地図で確認してください。

ヨシノの現場レポ:島には逃げ場がない

島に渡って最初に気づくのは、「困った時に入れる場所」がほとんどないということです。コンビニも、屋根のある休憩所も、都会の感覚では期待できません。足りないものは、持っていなければ足りないままです。
佳乃
佳乃

服装の考え方

足元
島は坂と細い道が多く、舗装されていない区間もあります。男木島のように自転車も車も入れない島では、すべて自分の足です。歩き慣れた靴以外の選択肢はありません。
日よけ
港も集落も、日陰が続いているわけではありません。船を待つあいだも屋外になることがあります。帽子は季節を問わず持っていく価値があります。
羽織るもの
船の上は陸より風が強く、体感が変わります。春と秋の会期は、陸で暑くても海上で冷えることがあります。薄いものを一枚、必ず荷物に入れてください。
荷物の量
坂道を歩き、船に乗り降りします。大きな荷物は自分の首を絞めます。拠点の宿に預けて、身軽に渡るのが正解です。

持ち物チェック

  • 歩き慣れた靴(坂道と未舗装区間がある)
  • 飲み物(島で買えるとは限らない。渡る前に用意する)
  • 日よけになるもの
  • 薄手の羽織るもの(船上の風対策)
  • 雨具(島には雨宿りできる場所が少ない)
  • 現金(小さな売店では使える決済手段が限られることがある)
  • スマホの充電手段(アプリでの混雑確認と時刻表参照で消耗が早い)
  • 荷物をまとめられる袋(船内で身軽にしておく)
  • ごみを持ち帰る袋

坂と未舗装の道を一日じゅう歩きます。足元だけは妥協しないでください。

公式アプリで混雑を確認し、時刻表を見て、地図を開く。この芸術祭はスマホの消耗が非常に早いイベントです。島で電池が切れると、帰りの便の確認手段そのものを失います。

船上と陸上で体感が変わります。春と秋の会期はとくに、一枚あるかないかで滞在時間が変わります。

島では雨宿りできる場所が限られます。傘よりも、両手が空くものの方が坂道では扱いやすいです。

荷物を身軽にまとめられると、船の乗り降りと坂道が楽になります。

夏会期は瀬戸内の日差しが直接あたる時間が長くなります。

あと、これは強くお願いしたいことです。島には人が暮らしています。作品を見に行く場所であると同時に、誰かの生活の場でもある。船も、道も、もともとは島の人のためのものです。静かに歩いて、ごみは持ち帰る。それだけは守ってください。
佳乃
佳乃

当日タイムライン(1日1島/2島の場合)

時刻は目安です。航路と便数は会期・曜日・運航会社によって変わるため、実際の計画は必ず当年の時刻表に当ててください。

1日1島(初めての人向け)

前夜 翌日の航路と便数を確認。戻りの最終便と、その一本前の時刻を控える
07:00 起床。大きな荷物は宿に預ける
07:30 公式アプリで当日の混雑状況を確認
08:00 乗り場へ。混雑する日は始発便が早い段階で埋まることがある
09:00 島に到着。港で島内の移動手段と作品の位置を確認する
09:30〜15:00 鑑賞。昼食は場所が限られるため、時間帯を先に決めておく
15:30 港へ戻り始める。目標は最終便ではなく、その一本前
16:30 乗船。混雑時は早めに列に並ぶ
17:30 拠点の港に帰着。夕食は市街地で

1日2島(航路が繋がっている場合のみ)

前夜 接続便を逃した場合の代替案を決めておく。ここが最重要
07:30 混雑状況を確認。混んでいる日はこの時点で1島に切り替える判断もある
08:00 始発帯の便で1島目へ
09:00〜11:30 1島目を鑑賞。見きれなくても接続便の時刻で切り上げる
12:00 接続便で2島目へ。この1本を逃すと後半が消える
13:00〜16:00 2島目を鑑賞
16:30 拠点へ戻る便に乗る。ここでも一本前を目標にする
18:00 帰着。2島を回った日は消耗が大きい。夕食は近場で済ませる

航
航
2島を回る日の判断基準を1つ挙げます。1島目で「もう少し見たい」と思った時に、接続便を諦めて1島に切り替える選択肢を残しておくことです。接続便に間に合わせるために早足で見る鑑賞は、目的と手段が入れ替わっています。切り替えを想定に入れておけば、その判断は当日でも下せます。

最終チェックリスト

出発前に、この順で確認する

  • 行きたい島より先に、泊まる港と「帰りの一本前の便」を決めたか。拠点がその日の行動範囲を決め、最終便は乗れるとは限らない
  • 2028年の会期(春・夏・秋)のどれに行くか決めたか
  • 見たい作品の公開期間が、その会期に含まれているか確認したか
  • 各会期に設けられる週1日の休みに当たっていないか
  • 拠点(高松港側/宇野港側/岡山市内)を決めて、宿を押さえたか
  • その拠点から目的の島へ渡る航路が実際に存在するか確認したか
  • 1日1島か2島かを決め、2島なら接続便を逃した場合の代替案を用意したか
  • 当日朝に公式アプリで混雑状況を確認する手順を組み込んだか
  • パスポートの種類と、別途料金が必要な施設を確認したか
  • 大きな荷物を宿に預けて、身軽に島へ渡る段取りにしたか
  • 飲み物・雨具・充電手段・ごみ袋を持ったか

瀬戸内国際芸術祭は、詰め込むほど得をするイベントではありません。船の時刻に追われながら5つの島を駆け抜けた記憶より、1つの島で坂を上りきって海を見た記憶の方が、たいてい長く残ります。時刻表から旅程を組むというのは、効率のための技術ではなく、その日を自分の速度で歩くための準備です。

-中国・四国, 祭り・イベント
-, , , ,