本記事はプロモーションを含みます。記事内のリンクから宿泊予約や商品購入があった場合、編集部に収益が発生することがあります。
三面を山に囲まれた湾から花火を上げると、音が反響して戻ってくる。熱海市観光協会はこれを「大きなスタジアムのような音響効果」と説明しています。熱海海上花火大会は、見るだけでなく体で受け取る花火です。
この花火は年に十数回あります。そして秋と冬の回には、夏の回にはある仕組みが、ひとつ足りません。
▶ 起こりうる失敗
秋の回に行くことにして、宿を押さえる。あとは有料観覧席を取ればいい。そう思って調べると、席がない——。
秋・冬の回には、座って見るための席が用意されません。熱海温泉ホテル旅館協同組合の加盟施設に泊まった人が使える宿泊者専用観覧席は、7月と8月だけの仕組みです。有料観覧席も、2026年度は設置されませんでした。つまり秋と冬は、全員が海岸線のどこかに立って見ることになります。
観光地コレカラは、大手の観光サイトが書かない「行ってから困ること」を先に書くサイトです。この記事では、データ担当のワタルと現場担当のヨシノが、熱海海上花火大会の秋・冬の回を失敗せずに見るための順番を整理します。
▶ 宿だけ先に確認したい人はこちら
秋・冬の回は席が用意されないため、海岸に近い宿を取れるかどうかが観覧の条件になります。開催日は前年の秋ごろに年間分が発表されるので、日程を確かめてから探してください。キャンセル条件を確認したうえで、先に空室だけ見ておくと安心です。
熱海海上花火大会とは|年に十数回、1回は20分
熱海海上花火大会は、1952年(昭和27年)に始まりました。1949年のキティ台風による高波で海岸地区の家屋が流失し、翌年には熱海駅前の火災、さらに中心街の大火と災害が続きます。その復興に向けた市民の努力に報いるかたちで打ち上げられたのが始まりです。以来、熱海の代名詞として続いています。
会場は熱海湾。打ち上げ場所は熱海港の岸壁から海釣り施設にかけての海上です。
フィナーレを飾るのは「大空中ナイアガラ」です。名前から仕掛け花火を想像しますが、そうではなく、会場全体から打ち上げるスターマインだと公式に説明されています。銀色の花火が夜空を埋め尽くし、真昼のように明るく輝くとされる場面です。
開催日は前年の秋ごろに翌年度分がまとめて発表され、その後に追加開催が決まることもあります。この記事の日程・時刻・観覧席の扱いは2026年度の発表をもとにした内容です。次の年度の条件は、熱海市の観光サイトで必ず確認してください。
先に結論|秋・冬は「席を選ぶ」工程がない
この花火で最初に知っておくこと
熱海の花火で用意される席は、7月と8月に集中しています。宿泊者専用観覧席は熱海温泉ホテル旅館協同組合の加盟施設に泊まった人向けの仕組みで、実施されるのは7月・8月だけ。有料観覧席も2026年度は設置されませんでした。秋・冬の回に行くなら、席を買うという選択肢はありません。決めるのは「どこに立つか」だけです。そして打ち上げは20分ほどで終わります。
この記事で決めること
どこから見るか
砂浜か、親水公園か、宿の中か。席がないぶん、ここが唯一の判断になります。
どの回に行くか
9月と12月では気温がまったく違います。同じ20時20分開始でも、必要な装備が変わります。
帰り方をどうするか
終演後、熱海駅は混雑します。泊まるのか、その日のうちに帰るのか。
3つの見方から選ぶ
A. サンビーチの砂浜型
公式がすすめる観覧場所です。会場全体が見わたせるとされています。砂浜なので、敷けるものがあると落ち着きます。
こんな人向け:初めて行く人、全体を見たい人
B. 宿から見る型
海に面した宿の客室から見ます。移動がないので、20分をまるごと受け取れます。ただし見えるかどうかは宿と部屋によります。
こんな人向け:冬の回に行く人、小さな子ども連れ
C. 高い場所から見る型
湾を見下ろす位置から、全体を見渡します。海岸線で見上げるのとは構図が変わります。
こんな人向け:何度か見たことがある人、写真を撮りたい人
親水公園の第一工区は場所取りが禁止されています。シートなどを置いていると撤去・没収されます。また、打ち上げ時間中は園内のムーンテラスが封鎖されます。当日の正午からは打ち上げ場所の付近が立入禁止になり、熱海港海釣り施設も正午から休場します。
ワタルの動線ハック|20分から逆算する
もう一度確認します。打ち上げは20時20分から20時40分まで。席はないので、決めるのは立つ場所だけです。
秋・冬の回にしかない条件
交通規制がない
交通規制が実施されるのは7月・8月のみです。秋・冬の回は市内の通行が通常どおりになります。
席がない
宿泊者専用観覧席は7月・8月のみ。有料観覧席も2026年度は設置されませんでした。
露店と出店はある
4月から12月の開催日には親水公園のイベント広場で飲食の出店があり、全開催日で第一工区周辺に露店が並びます。
日没が早い
開始時刻は季節を問わず20時20分です。冬の回は日が落ちてから打ち上げまでの時間が長くなります。
駐車場と、車で行く場合
公式は、開催日当日は市内の駐車場が大変混雑するとして、鉄道など公共交通機関の利用をすすめています。終了後は歩行者が優先されるため、会場周辺の駐車場は出庫を待つ場合があるとも案内されています。
帰りは駅が混む
花火の終了後、熱海駅は混雑します。公式は次の協力を呼びかけています。帰りの切符を事前に買っておくこと、交通系ICはチャージを済ませておくこと。伊東・下田方面へ帰る人はJR来宮駅から乗車すること。21時から22時ごろまでは改札が大変混雑するため、帰る時間を早めるか遅らせること。
雨天決行ですが、波の状況によって打ち上げ場所が変更されることがあります。2026年8月の回では、高波のため海釣り施設側が使えず、岸壁側のみに変更された例がありました。当日の情報は公式サイトで確認してください。
ホテル問題|席がないから、宿が観覧条件になる
秋・冬の回は席が用意されません。つまり、どこから見るかを自分で決めることになります。海に面した宿を取れば、その部屋が観覧場所の候補になります。海から離れた宿でも、海岸まで歩く時間が短ければ問題ありません。
そこで、このあと紹介する7軒の並び順は「20分を移動に使わずに済むか」で決めています。上位は海沿い、下位は高台と駅寄りです。
東海岸町・渚町
サンビーチと親水公園に面した一帯。観覧場所がそのまま目の前です。
和田浜南町
打上場所の熱海港に近い側。高台の宿もこのあたりです。
春日町・駅周辺
海岸までは歩きますが、終演後の駅の混雑を避けられます。
1位:熱海後楽園ホテル 打上場所の熱海港に近い側に立つ
このホテルのおすすめポイント
打上場所である熱海港に近い側に立つ大型ホテルです。熱海湾は三面を山に囲まれたすり鉢状の地形で、海で上げる花火の音が反響します。海に近いほど、その音の返りまで含めて受け取れる位置になります。なお、屋上を観覧席として開放する取り組みは、実施する場合も対象の月と客室のタイプが限られます。宿から見る条件は予約前に必ず確認してください。
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打上場所の側に泊まる。音の返りまで受け取れる位置。
2位:熱海パールスターホテル 東海岸町。サンビーチに面した側
このホテルのおすすめポイント
熱海サンビーチに面した東海岸町のホテルです。公式が観覧場所としてすすめているのはサンビーチの砂浜で、会場全体を見わたせるとされています。混雑が予想される親水公園の第一工区とは対照的な位置づけです。打ち上げは20分ほどで終わるため、会場に近い宿ほど待ち時間を短くできます。海に面した客室から見られるかどうかは、予約前に宿へ確認してください。
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公式がすすめる砂浜まで、歩いてすぐ。
3位:熱海シーサイドスパ&リゾート 同じ東海岸町6丁目
このホテルのおすすめポイント
熱海サンビーチに面した東海岸町のホテルです。立地の条件は熱海パールスターホテルと大きく変わらないため、優劣はつけていません。熱海海上花火大会は年間で十数回開かれますが、日程は事前に発表されるため、その日に向けて宿は動きます。同じエリアの候補を複数持っておくこと自体が備えになります。
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同じ砂浜沿いに、もう一つの選択肢。
4位:リブマックスリゾート熱海シーフロント 渚町。親水公園の側
このホテルのおすすめポイント
親水公園に近い渚町のホテルです。親水公園の第一工区とその周辺には露店が並び、第二工区では飲食の出店も行われます。ただし第一工区は場所取りが禁止で、開催時間中はムーンテラスも封鎖されます。座って確保するのではなく、直前に出て立って見るという前提なら、会場に近い宿が生きてきます。予約は4サイトすべてから探せます。
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場所取りができない会場だから、直前に出られる距離に泊まる。
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5位:熱海温泉 ホテル貫一 東海岸町1丁目。お宮の松に近い側
このホテルのおすすめポイント
サンビーチの北寄り、お宮の松にほど近い東海岸町のホテルです。熱海駅からサンビーチまでは徒歩約15分とされており、この宿はその途中にあたります。鉄道で熱海に入り、荷物を置いてから海岸へ向かう動きが素直に組めます。秋・冬の回は有料観覧席がないため、宿と海岸の距離が観覧の条件そのものになります。
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駅と砂浜の中間。歩いて入る人の動線に乗る。
6位:ホテル サンミ倶楽部 和田浜南町。高い位置から湾を見渡す
このホテルのおすすめポイント
海沿いより高い位置にある、和田浜南町のホテルです。熱海湾は三面を山に囲まれたすり鉢状の地形で、高い場所からは湾全体を見渡す構図になります。海岸線で真下から見上げるのとは違う体験です。海岸まで下りる場合は坂を歩くことになるので、宿から見るのか海岸へ出るのかを先に決めておいてください。
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見上げるのではなく、湾ぜんぶを見渡す。
7位:プリンス スマート イン 熱海 春日町。熱海駅に近い側
このホテルのおすすめポイント
熱海駅に近い春日町のホテルです。公式サイトは、花火の終了後は熱海駅が大変混雑するとして、帰りの切符を事前に買っておくことや、時間をずらすことを呼びかけています。駅の近くに泊まれば、この混雑に加わらずに済みます。海岸までは歩くことになりますが、日帰りに近い行程で花火だけを見て翌朝に発つ人には、この立地が合います。
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終わったあとの駅の混雑に、加わらずに戻れる。
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7軒以外も含めて探す場合は、熱海をまとめて検索できるエリアから見てください。
花火の開催日は宿泊料金が通常期より高くなることがあります。駐車場の有無と料金、チェックアウト後の荷物預かりの可否は宿によって異なるので、予約前に確認してください。
ヨシノの現場レポ|9月と12月は、まったく別の夜
秋の回は9月から11月、冬の回は12月と2月に設定されます。同じ海岸に立つとしても、9月の夜と12月の夜では気温がまったく違います。しかも会場は海沿いで、風を遮るものがありません。
9月の回
まだ暑さが残ります。日中との差に備えて、脱ぎ着できるものを。
10月〜11月の回
海風が冷たくなります。上着が必要な時期です。
12月・2月の回
真冬の夜の海岸です。防寒を甘く見ると20分がつらくなります。
共通
海沿いなので風が通ります。気温以上に体感が下がります。
冬の回は、真冬の海岸だと思って支度する
12月と2月の回は、夜の海沿いに立つことになります。打ち上げまで待つ時間も屋外です。
砂浜に座るなら、冷たさを遮るものを
公式がすすめる観覧場所はサンビーチの砂浜です。ただし親水公園の第一工区は場所取りが禁止されているので、シートを広げて確保しておくことはできません。座るのは、その場に着いてからになります。
海岸までは歩く
熱海駅からサンビーチまでは徒歩約15分、親水公園の第一工区までは徒歩約20分とされています。熱海は坂の多い街でもあります。
音は体に届く
熱海湾は三面を山に囲まれたすり鉢状の地形です。公式は、親水公園など海の近くで見ると、大きな単発や大空中ナイアガラは体にまで音が伝わってくると説明しています。
20分のあいだに、電池を切らさない
打ち上げは20分。そのあいだ撮り続けることもできますが、終演後は帰りの経路を調べる場面があります。
持ち物チェック
- 防寒着(12月・2月の回は真冬の海岸と考える)
- ネックウォーマー・手袋
- カイロ
- 断熱シート・冬用座布団(砂浜に座る場合)
- 薄手の羽織り(9月の回)
- 温かい飲み物
- 歩き慣れた靴(駅から海岸まで歩く)
- モバイルバッテリー
- 帰りの切符(事前購入が公式に推奨されている)
当日タイムライン|泊まる場合と、日帰りの場合
時刻は2026年度の発表をもとにした目安です。次の年度の時刻は公式サイトで確認してください。
泊まる場合(冬の回)
熱海に入る。日が落ちるのが早いので、明るいうちに海岸の様子を見ておく。
宿で温泉に入る。開始まで時間があるので、あわてる必要はない。
宿で夕食。冬は日没から打ち上げまでが長いので、食べてから出られる。
海岸へ出るか、部屋の窓辺に落ち着く。場所取りはできないので直前で足りる。
打ち上げ。フィナーレの大空中ナイアガラで終わる。
宿へ戻る。駅の混雑とは無関係でいられる。
日帰りの場合
熱海に着く。先に帰りの切符を買っておく。
親水公園周辺の露店や出店をのぞく。飲食の出店は21時までの設定。
サンビーチの砂浜など、見る場所に着く。
打ち上げ。
熱海駅は21時から22時ごろが混雑のピーク。伊東・下田方面は来宮駅からの乗車が案内されている。
飲食の出店や露店の実施状況は回によって変わる場合があります。熱海市内では中心部の熱海湾以外にも、伊豆山・伊豆多賀・網代などで地区ごとの花火大会が開かれる年があります。
最終チェックリスト|出発前にこれだけは確認する
最後にもう一度。秋・冬の回には席がありません。決めるのは立つ場所だけで、打ち上げは20分で終わります。
出発前の最終チェック
- 秋・冬の回には宿泊者専用観覧席がないことを確認した(7月・8月のみの仕組み)
- 有料観覧席の有無を、その年度の公式発表で確認した
- どこから見るかを決めた(砂浜・親水公園周辺・宿の中)
- 開催日と時刻を公式サイトで確認した(年間分がまとめて発表される)
- 海岸に近い宿を取るか、駅に近い宿を取るかを決めた
- 行く月に合わせて防寒を用意した(12月・2月は真冬の海岸)
- 日帰りなら、帰りの切符を事前に買う段取りをした
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